〈プレスリリース〉用途・市場開拓のパートナー企業を募集

ベンチャー企業の株式会社ライステック(東京都墨田区、飯沼一元社長、03-3635‐9666)は、産学・企業連携によって米糠(玄米の表皮部分)の機能性食品新素材の研究・技術開発および製造体制を確立しました。経済産業省・中小企業庁の「中小企業新事業活動促進法」に基づく「新連携支援制度」の認定申請を目指しており、機能性米糠の用途・市場開拓を担当する新連携パートナー企業の募集を始めます。

米の年間生産量は世界で約5億㌧あり、その1割の5000万㌧が副産物の米糠ですが、いまだに有効活用されていません。米の栄養素は95%米糠に含まれています。米糠には、日本人に不足している栄養素である、とくにビタミン類、ミネラル、抗酸化物質および食物繊維などが豊富です。このため米糠は巨大な食料資源であり、その食材化は地球資源からみて重要な課題になっています。

そこでライステックは、厄介者扱いにされている米糠を機能性食品の新素材に変身させ、健康飲料や菓子、パン、麺、シリアル、カレー、ハンバーグなどの食品応用を開拓するために立ち上げました。

2年前から東京農業大学(東京都世田谷区、大澤貫寿学長)との産学連携による共同開発で、初めて米糠を丸ごと安定供給できる機能性食材化に成功しました。この新素材は「オリザブラン」シリーズとして2006年4月から発売します。大豆プロティン配合や水溶性、繊維性、微粉末、殺菌など用途に応じて5種類を用意しています。

産学連携による技術開発では、①米糠の瞬間殺菌技術、②米糠の超微粉砕(20ミクロン以下に粉砕)化技術、③米糠の水溶化技術‐など新しい製造技術を確立しました。

ライステックがコア企業として推進している米糠の機能性食材事業では、①減農薬米糠(特別栽培米/江刺金札米)を供給するJA江刺(岩手県江刺市)が現地での殺菌・安定化処理に協力、②反応処理ノウハウを持つ大洋A&F株式会社(東京都中央区)が米糠の水溶性・不水溶性分離、受託加工、③ナノジェットマイザーによる粉砕技術の株式会社アイシン産業(埼玉県鳩ヶ谷市)が超微粉砕技術開発と受託加工-と各社が機能分担する連携体制を既に構築しています。

今回、募集する新連携パートナー企業は、機能性米糠の用途・市場開拓を行う会社です。用途開拓会社では、レシピ開発や官能評価、食品開発のできる食品加工メーカー。一方、市場開拓会社では、顧客や販路などの市場開拓や安全性・機能性評価、食品卸商社機能を持つ専門商社で、それぞれ1社をパートナー企業にしていく方針です。

《本件に関するお問い合わせ先》
株式会社ライステック  担当/飯沼  TEL:03-3635-9666

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